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52年には22頭、73年には29頭に落ち込んだこともある。78年に交通規制を実施して以降は100頭を超えることが多くなった。月別では、6,7月の上陸が多く、月の満ち欠けとの関係では、満月前後の上陸が多いことが分かっている。
4 ウミガメを生かした地域振興
(1)観光資源としてのウミガメ
日和佐町は「ウミガメの来る町」としてPR、保護と観光振興の両立をめざしている。この町は、ウミガメの産卵を公開しているのが特徴だ。産卵の見学を通じて自然保護を訴える方式である。カメは産卵を始めると動かないため、支障はないという。巣穴掘りに30分、産卵に20分、埋め戻しに20分など上陸してから産卵を終えて海に戻るまでの一連の産卵行動は合計1時間45分のドラマである。
61年には、それまでの港祭りを、うみがめ祭りに衣替えした。祭りの期間中、子ガメの放流や、ウミガメ感謝祭りを催す。8月12日から15日までは子ガメ放流祭りである。これとは別に、毎年8月中句から9月中旬までの日曜日と祝日の朝は、大浜海岸で子ガメを放流する(写真2)。

写真2
64年には大浜海岸に町営国民宿舎うみがめ荘が完成した。鉄筋コンクリート4階建てで、150人が宿泊でき乱町民の有志はボランティアで大浜海岸の清掃に取り組む。
(2)ウミガメ研究、保護のメッカとしての博物館
85年にはウミガメ博物館「カレッタ」(写真3)が開業した。ウミガメ専門の博物館は世界的に珍しい。カレッタは、日和佐に上陸するアカウミガメの学名
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